翻訳後修飾とは
翻訳後修飾とはDNAやそれが巻きつくヒストンにヒストンになんらかの基がくっつくことである。
例えば,アセチル化、リン酸化、メチル化、ユビキチン化など。
これにより、結果的にはヌクレオソームや染色体の構造に変化が起こる。
そして、この変化はDNA配列に変化を加えないものの,化学修飾自体は子孫に受け継がれていく。
DNAへの翻訳語修飾
たとえば、シトシンに対してメチル化が行われると、表現型は変化しうる。
それがそのまま残って子孫に受け継がれていく。
ヒストンへの翻訳後修飾
ヒストンにも翻訳語修飾は行われる。
ヒストンはタンパク質なので,もちろんアミノ酸からできている。その構成アミノ酸のN末端になんらかの基がつくことで化学修飾がなされる。
例えば,アルギニン残基やリジン残基に対するメチル化などである。
これによりクロマチンの構造が変化し、転写活性が盛んなユークロマチン、また、転写不活性なヘテロクロマチン領域に変化する。
DNAのメチル化→ヒストン脱アセチル化→転写抑制
DNAのメチル化が起こると、転写因子の結合配列への認識が阻害される。また、これによりヒストンの脱アセチル化が起こり、クロマチンが凝集して転写不活性になる。
通常クロマチンは立つアセチル化状態に保たれているが,転写因子の働きで必要な時だけアセチル化されて開いた構造になる。つまり、ヒストンがアセチル化されると転写活性。
参考
Essential p.286-288
生化学Ⅱ 7
人体の細胞生理学p178~179