受容体型チロシンキナーゼRTK

酵素共役型受容体の一つ。

なかでもチロシンをリン酸化する機能を持っている。

リガンドが受容体に結合すると,RTKはお互いのチロシンをリン酸化しあう。そこに何らかの分子が結合する。

最終的には何らかの経路を介してRasを活性化する。

具体例

  • インスリン
  • 上皮成長因子
  • 血管内皮細胞増殖因子
  • 線維芽細胞増殖因子

Grb2-Sos-Ras系

  1. リン酸化されたチロシンにGrb2SH2ドメインという場所で結合する。
  2. Grb2SH3ドメインにSosが結合する。
  3. SosがRasのGDPをGTPにして、Rasが活性化する。

SH2ドメイン

リン酸化チロシンを特異的に認識するドメイン。

このドメインはヒトゲノムに約200〜250種類存在する。

SH2ドメインの特異性は、Tyr–○–○–○のアミノ酸の組み合わせに対応するために存在する。

SH3ドメイン

タンパク質と結合する部分だが,プロリンが多く含まれている短いペプチドに結合する。