静止膜電位・活動電位

静止状態では通常,細胞は細胞膜内がマイナス、細胞外が+というふうに分極している。

この時の電位を静止膜電位という。

これにはK⁺チャネルのイオンの選択的透過性と、Na⁺K⁺ポンプによる、細胞膜を介したイオンの不均等分布が関与している。

まぁ要するに,静止状態ではK⁺チャネルは空きっぱで、さらにはイオンポンプによって、それぞれのイオンが全部電気化学的に平衡なところでうまく釣り合ってるってこと。だから静止時は細胞内は普通Na⁺が少なくK⁺が多い。

さて、細胞に何らかの電気刺激がくるどうなるか。もちろん静止膜電位は崩れる。静止膜電位は−70mV

くらいから0mVくらいまで近づく。これを興奮するという。

その時電位依存性Na⁺イオンチャネルというイオンチャネルがそれに応じて開く。一方K⁺チャネルは閉じる。

これによりどうなるか。細胞内にNa⁺が流入し,K⁺が流出する。そして細胞内と細胞外の電位差が小さくなる。そしてある一定の電位、閾膜電位を超えた瞬間,急速で自己再生的な脱分極が生じる。これを活動電位という。ここは平衡電位とは。Na⁺イオンチャネルが開くと脱分極するのはなぜか。

さらに、一つの細胞に活動電位が発生すると、近接する細胞に局所電流が流れ,またこれが細胞膜を脱分極させ、また活動電位が生じて、局所電流が生じて…といった具合に連鎖的に抹消に活動電位が伝わっていく。この様式を連続伝導という。