交換輸送体とATPaseの違い
交換輸送体はイオンを交換するだけ。
ATPaseはATPの加水分解で得たエネルギーで能動的に輸送する。
Na⁺/H⁺交換輸送体(NHE)
方向
細胞内へNa⁺、細胞外へH⁺
比率
Na⁺とH⁺を1:1で輸送する
Na⁺/Ca²⁺交換輸送体(NCX1)
方向
方向はNa⁺濃度により異なる。
- 通常時:Na⁺が細胞内に流入し、Ca²⁺が細胞外へ汲み出される。
- 逆転時:Na⁺が蓄積していると、Na⁺が細胞外へ汲み出され,Ca²⁺が取り込まれる。
比率
Na⁺とCa²⁺を3:1で輸送する
機能
心筋収縮の際、細胞内Ca²⁺を細胞外へ汲み出すときなどに使われている。
Na⁺/K⁺ATPase
方向
細胞外へNa⁺、K⁺を細胞内へ
比率
Na⁺とK⁺を3:2で輸送。
機能
細胞内のNa⁺とK⁺の濃度勾配を維持している
つまり、活動電位から静止膜電位に戻すための役割を担ってる。
通常、静止状態の時は細胞内にK⁺が多く、細胞外にNa⁺が多い。
H⁺/K⁺ATPase(プロトンポンプ)
方向
管腔外へH⁺、管腔内へK⁺
機能
胃酸分泌の役割