遺伝学の基本:ゲノム、染色体、遺伝子、DNA、セントラルドグマ

遺伝子

遺伝子とは、生物の設計図である!!取扱説明書みたいなモノ。ここにその個体の全てが描かれてあり、ロマンが溢れている。

DNA(デオキシリボ核酸)

DNAとは五炭糖のデオキシリボースにATGCなどの塩基がつながったものがリン酸でいっぱいつながったやつ。DNA=遺伝子といったイメージがついていると思うけど,あくまでもDNAはただの細胞内の化学物質だ。アベリーという人により遺伝情報を担うのははじめてDNAであると実証された。だからDNA=遺伝子ということになっているいことに気をつけよう。

染色体

染色体とはDNAがヒストンというタンパク質に絡みつき(ヌクレオソーム)、それがいーーーーっぱい集まったモノである。

染色体は個体によって様々で,例えば人間だと形の違う染色体が1〜22まで存在し、性染色体がオスはXY、メスはXXという二つずつをもつ。

相同染色体

人間は父親から1〜22番染色体を一本、母親から1〜22番染色体を一本もらう。

そして性染色体のうちXX、XYどちらかの組み合わせでもらう。

よって、人間の染色体は46本ある。このように、生物は染色体を父親から一本、母親から一本もらう。よって、生物は染色体を2×n本持つんだ。

そして、母親由来のn番染色体、父親由来からのn番染色体の関係を相同染色体という。

ゲノム

ゲノムとはその個体を全て発現できる最小の遺伝子の一セットである。

つまり、人間の例で言えば,人間は23本の染色体が二セットで46本である。

人間の発言にはそのうちどっちかがあれば事足りる。

だから人間のゲノムはそのうちの一セットの23本分である。

セントラルドグマ(中心教義)

知っての通り生物は細胞分裂を行う。よって、その細胞内のDNAもコピーする必要がある。この過程を複製という。

また、遺伝子という説明書をもとに実際に組み立てる作業もある。例えば腕を組み立てるときは、説明書の腕のページだけ印刷して組み立てればいいよね。この過程を転写という。

そして、印刷して説明書に書いてあるパーツを組み立てていく。この過程を翻訳という。

これら3つのプロセスをセントラルドグマ(中心教義)という。

わかりやすい例:料理

DNAとはありとあらゆる料理が載っている料理本だ。

複製とはその料理本一冊丸ごとコピーしてバックアップすること。

転写とは、オムライスを作るためにオムライスのページだけ印刷して参照すること。