興奮毒性と疾患・それに対する薬剤

興奮毒性とは

グルタミン酸受容体を強く刺激するものは大抵毒性がある。

代表に、キスカル酸、イボテン酸、カイニン酸などがある。

これはなぜか。

まず、細胞内グルタミン酸濃度が上昇すると、主にNMDA受容体を代表とするグルタミン酸受容体の過興奮が起こる。

これにより、細胞内Ca²⁺濃度が上がりすぎる。

細胞内Ca²⁺の過上昇はアポトーシスを誘導する。

治療

NMDA受容体がメインで興奮毒性を引き起こすので,これをブロックする薬剤を使えばいい。

副作用では学習障害や幻覚などがある。

アルツハイマー病

アルツハイマー病ではシナプス間隙におけるグルタミン酸濃度が異常に上昇する。

これに対する薬剤として,メマンチンが挙げられる。

ALS

ALSもシナプス間隙におけるグルタミン酸濃度異常上昇が言われている。

リルゾールがもちいられる。