母子保健の統計・指標

母子保健では母と子が出産や子育てにおいて健康で安全に生活ができることを保証する者である。

母子保健では現状把握や統計調査において以下のような指標が用いられる。

妊産婦死亡率

妊産婦死亡率とは、妊娠中または分娩後42日未満における妊婦の死亡である。

これが統計学的に意味を持つ理由としては、妊娠もしくはその管理に関連した死亡としてみることができるからである。

死産率

死産とは妊娠満12週以後の死児の出産と定義されている。

ちなみに、12週未満の死児の出産を早期流産といい、

12週以後22週未満の死児の出産を後期流産という。

よって、死産の中に一部後期流産が含まれていることに注意する。

これは

死産には2種類存在し、自然死産と人工死産である。

自然死産の原因としておもに、

  • 妊娠とは無関係の場合もありうる母体の病態
  • 妊娠合併症
  • 胎児の先天奇形

などである。

一方、人工流産の原因のほとんどは人工妊娠中絶である。

周産期死亡率

周産期死亡率とは、妊娠満22週以後の死産と、生後1週未満の新生児死亡率である。

これらは母体の健康状態に強く影響されるので,衛生水準の指標として用いられる。

新生児死亡率

新生児死亡とは生後4週未満の新生児の死亡のことである。

また、生後1週未満なら早期新生児死亡という。

乳児死亡率

乳児死亡とは生後一年未満の死亡のことである。