平衡電位とは。Na⁺イオンチャネルが開くと脱分極するのはなぜか。

なぜイオンチャネルが開くと脱分極、或いは過分極するのだろうか。

これには平衡電位という概念が必要だ。

平衡電位とは、あるイオンの電気ポテンシャルと、濃度による化学ポテンシャルが釣り合う電位のことだ。もちろん、どんなイオンも平衡電位に近づきたい.その方が安定しているからね.

でも、現実はそうはいかない。平衡電位≠静止膜ということが超重要。

たとえば、Na⁺の平行電位は0m Vほどなのに、静止膜電位は−70mVくらい。Na⁺にとっては居心地が悪いんだ。

よって、もしNa⁺イオンチャネルが開いて自由にNa⁺が行き来できるようになったら,当然Na⁺は平行電位に近づくよね。

だからNa⁺チャネルが開いたら細胞内の電位は上がる。よって脱分極する。

もちろん、イオンによって平行電位は違う。だからイオンチャネルによって平行電位は異なるんだ。

結論は、イオンチャネルが開くと、そのイオンチャネルの平衡電位に近づく!!!