コリンエステラーゼ阻害薬

アセチルコリンはリガンドに結合した後、コリンエステラーゼによりアセチル化され、分解されて再利用される。

コリンエステラーゼ阻害薬はこれを阻害するため、結果的にアセチルコリンのシナプス間隙における濃度上昇を導く。

すなわち、脱分極を誘導する。

要するに、コリン作用を増強する!!!

可逆的コリンエステラーゼ阻害薬

可逆的なので安全。

コリンエステラーゼをカルバモイル化することで阻害する。

代表的な薬に、

ネオスチグミン、ジスチグミン等がある。どちらも重症筋無力症や排尿困難に奏功する。

非可逆的コリンエステラーゼ阻害薬

コリンエステラーゼをリン酸化して不可逆的に阻害する。危険。

代表的なものにサリン、VXは毒物として使われ、パラチオン、ジクロルボス、マラチオンは農薬などに使われている。

解毒薬はプラリドキシウム。

参考:脱分極性NM受容体遮断薬

サクシニルコリンが代表例。

受容体に結合し、脱分極を起こすが、コリンエステラーゼで分解されない。

持続的な脱分極を引き起こし、神経筋接合部の遮断をもたらす。